セルフケアと「男性」性

フェミニズム・男性学周辺に関心。立ち位置は、親でも反でもなく「中立」。

2024-01-01から1年間の記事一覧

「道徳」教育がなぜ幅を利かせるのか・序説

以前に他垢ブログで書いた映画評「「山守親分」観の変化」や、以前書いた「なぜ日本人は「いい人・やさしさ」「美談化」に逃げるのか?」の、補完的な内容となる。 自分の狙いは、(現代学校教育への系譜へも連なる)「道徳」と、「儒教・儒学」が、どのように…

「負け家族」と「無用物の男性」論

「一遍起った事は何時までも続くのさ。ただ色々な形に変るから、他にも自分にも解らなくなるだけの事さ」 漱石「道草」の一節。筆者は小説は読んでないが、印象的なこの一節だけは知っている。 主人公が、面倒な身内に手切れ金を払って縁が切れたと喜ぶ妻を…

初めて感心した「夫婦別姓」体験実証チャレンジャー

先日、「国際女性デー」に合わせて、「選択的夫婦別姓」を求める集団提訴が行われたとの報道があった。 選択的夫婦別姓を求めて 長野県など男女12人が集団提訴 姓を変えるとキャリアが維持しにくい…【長野】(テレビ信州) - Yahoo!ニュース 夫婦別姓を求…

女衒ZEGEN(1987)

今村昌平監督、緒形拳主演作。傍らに倍賞美津子を配する豪華なラインナップとなっている。 (下記、一部ネタバレ注意) 明治期にアジアを股にかけた「女衒」(遊女手配師)、村岡伊平治の生涯を描く。 昭和基準までで言えば九州島原生れの「快男児」の歩みを見る…

「女性史」をやる難さとキツさ

自分は、歴史のカバー範囲は極めて広範なつもりだが、今さら、「女性史」は殆どタッチしてないのに気づいた。 なぜか。 「無興味・無関心」というより、正確には、これまでに「視点」がなく、スタンスを持てなかった、というべきだろう。 我ながら凄い(?)と…

消えゆくホモソーシャルな「松本」的「笑い」

文春の仕掛けにより、突如、松本は事実上の「退場」を迫られるに至っている。 今後は裁判闘争が見込まれるものの、どのような見通しとなっていくかは、事実関係解明の進捗とともに、今後の展開次第だろう。 事実関係自体が最重要なのは当然だが、(現状では…