セルフケアと「男性」性

フェミニズム・男性学周辺に関心。立ち位置は、親でも反でもなく「中立」。

2023-01-01から1年間の記事一覧

「北欧厨」は「現実逃避の趣味の世界」に過ぎない

前々から気にかかっていた、日本の労働組合(法)・労働運動史に取り組むことにした。 無論、「リアルの政治・社会・法(構造)の課題に正面から」取り組むためだ。 「北欧厨」と切り捨てる表現をしたのは、意図がはっきりとあるからだ。 社会学界隈では、もう20…

「人手不足の昂進」が、「搾取限界の天井」に達したこと

「人手不足が日本社会を崩壊」させている、ということが日々報じられるのみならず、経営・労働・消費のあらゆる局面で、各人が「当事者」として実感されるものにもなった。 まだ、完全な「人手不足の頂点」に達しているというほどではないにせよ、これからさ…

【モテ論】女性主張する「清潔感」のミスリード

一応「モテ論」と付したが、別にいわゆる「モテ男子」でもない筆者がこれを論じるのも変な感じもある。 とはいえ「セックスプア」でもなく、「非モテ」属性という訳でもない。 以前も少し論じたことがあるが、「モテ/非モテ」という議論の仕方自体も、差別的…

なぜ日本人は「いい人・やさしさ」「美談化」に逃げるのか?

このテーマを掲げておいて矛盾するが、自分はこの「国民性」への「憎悪」(感情)が強すぎ、冷静に論じ切ることが出来ない。 そこは所詮「科学者」にはなり切れない個人的気質的限界ともとれるし、自身も「情緒」に流されることに甘える「日本人」に型取られて…

日本社会のポルノ観ー「狂信」「侮蔑」の両極端

日本社会のポルノ観(ここではAVを主軸に捉えている)というのは、非常に両極端に振れていると感じる。 自分は、ポルノを観る以外に、AVを撮ってみたいというアイデアがあった(それについても再論する)が、そうした発想自体も、その環境下では必ずしも論じやす…

医療啓発的関心(3度目)?

自分には、「医療啓発」への関心が強い時期があった(過去形)。 が、コロナ禍で、その(特に日本社会に対する)「不可能性」を認識するあまり、「やる前に店じまい」してしまっていた。 しかし、この「フェミ男」ブログの範疇内ならやるのもありか、と再考で…

セックスとセルフケア

※性的な表現が含まれます。読む方は予めご注意願います。 今回は、セックスと「セルフケア」との関係について書きたい。 自分の場合、この数年は、セックスは恋愛とも結婚とも関係のない形で享受するようになった。 開始当初は「性欲」本位だったが、次第に…

フロイト-ラカンをフェミからどう「脱臭」するか?

フェミ文献を読み進めるに際しての一つの問題は、今なお残存するフロイト-ラカンの影響力である。 フェミニズムやその文献に当たるに際して、フロイト-ラカンの存在をどう捉えるべきか。 フロイトやラカンが、戦後思想や文芸において、多大な影響を持ってい…

性欲の分析

※ポルノグラフィックな記述が目的ではなく、心理分析が目的の記事ですが、部分的にそのような内容に触れている部分があります。不快に思われる方は読まないよう予めお断りいたします。 セクシュアリティ探究の中では、様々なことを知った訳だが、「性欲」と…

【探究】セックスとセクシュアリティを知る

「恋愛願望」の無さ?考 と一続きで、セックスとセクシュアリティについて若干書き留めておこう。 (驚いたことに、「セクシュアリティ」は日本語のwikiページが立っていなかった。 Human sexuality - Wikipedia 「性的志向」など、類似概念はあったが 性的…

「恋愛願望」の無さ?考

「ミソジニー(女嫌い)か・「脱却」か?」に引き続いて、今回は「恋愛」願望(?)の有無に関して。 ※大前提として、自分はいわゆる「異性愛」(ヘテロ)対象である。 数年ほど前から、「恋愛」したい、という欲求も願望もないな、ということに気づいた。というよ…

シー・セッド(2023)

#metoo運動の着火点となった、ハーヴェイ・ワインスタイン事件をめぐる、ニューヨーク・タイムズ記者と女性たちの苦闘の物語。 見ている最中は、観ているこちらもグルグルと色々な苦悩が内面に駆け巡っていたが、バシッと霧が晴れた瞬間が見えた。 自分自身…

ミソジニー(女嫌い)か・「脱却」か?

自分は「ミソジニー(女嫌い)」だったのか?という自問というか疑問を持ったことがある。 確答の自信はないが、(ミソジニーだったとするなら)「脱却」したか、あるいは、「ミソジニーではない」と言えそうな出来事があった。 それは実際、あるいは当然とい…

アイスランドの10万人女性スト‼︎

先回の記事を書いた直後のタイムリーなこのニュース。 アイスランドは、「最も男女格差の低い社会」と認定されてるのに、なおかつさらに一部の業務に見られる格差を是正するために見せるこの気概。 日本の女性陣も、ただSNSで愚痴ってばかりいずやりゃいいん…

「クズ夫dis」隆盛にみる「結婚逃避」の目詰り

kindleコミックで、「ヤバマン」というコミックにハマっている。 何でもアリの「ヤバいマンション」の意味なのだが、そこに出てくる(住人以外もだが)男たちが、ともかくクズ夫・クズ男ばかりというのが特徴だ。 コロナ禍で在宅ワークが浸透するも、まるで…

「Re:上野千鶴子」に先立って…

kindle unlimitedのレコメンドから、岩波現代文庫に収録された上野千鶴子の初期の重要作が扱われていることを知った。 この機に、他のフェミニズム書と併せて本格的に再読意欲が高まっている。 学生時代も、上野千鶴子はちらちらと読んではいた。 ただ、学生…

「知るべきでも知りたくもないし、知る必要もない」事

最初に働いた職場で、そうした「仕事」があるな、と思った。 要は「汚れ仕事」だ。 上層部の恥部・秘部とかに関わる部分。 上層部に「小間使い」扱いされるようになるとか、会社の「奥」部分を覗けたりするのかもしれないが、「それは全然見たくもないし、関…

「1日親」プチ体験記

親族イベントの一環(?)で、親族の子と2人だけで1日ドライブをする家族サービスの日があった。 しかも対象は、中2女子(!)といういちばんの難関で、おまけに、今まで殆どきちんと話したことがないときている。 だが、実は共通基盤の大きい趣味があり、(向こう…

無保険転落とセルフネグレクト

最近、このような身近な事例を見聞した。 数年前まで生活習慣病か何かで通院していたが、失業で無保険となり、通院を辞めてしまった中年男性(親と同居)。 結果、ごく最近、「ものが食べられず、歩くこともできない」という状況になり、ようやく救急車を呼…

両方分かるからこそ、どちらの話も聞かない

「フェミニズム・男性学に対して中立」の記事の中でも触れたが、筆者の中には、ラディカルな実験的なアイデアはあっても、基本的には概して「中道」、それも「保守中道」寄りに当たると自己規定している。 「変える必要がある、変えなければ」という認識や危…

「リスク社会論」-不条理な事件事故・災害の死傷リスクを含む生活

「リスク社会論」は、ウルリッヒ・ベックによって創始された、社会学の一分野だ。正確かつ網羅的に咀嚼したわけでも、専門家でもないが、ここで述べる趣旨も、基本的にはその「リスク社会論」に包摂されると考えてもらって構わない。 現代社会では、「不慮・…

「人はいずれ死ぬ。だから~」陳腐な実存主義の退屈。笑

たまにこの手の言説を弄する人がいて、昔から「退屈」だと感じていた。(単に「実存主義」と表現した。理論的に厳密じゃないかもしれないが便宜としては使いやすい) 「死」は誰にも訪れる、その点では「陳腐」な現象、あるいは事実だ。 だからこそ、「何でそ…

ギャンブルより「カネを溶かす」テーマパークの恐怖。

周囲の子育て愚痴を聞いていたら、「子どもの修学旅行でテーマパークに行くのだけれど、小遣いの相場が8万円(!)」と聞いて驚いた。 尤も、驚いているのは、(子育てをしてないだけでなく)単に世離れした生活をするようになったからに過ぎないだろうが。…

とある漫画家のマンガへの嫌悪感の正体…?

筆者は、高校~大学生前後までよく読んでいた漫画家が2人いる。 (誹謗中傷の意図はなく率直な感想を述べたいだけだが、そう取られるのを避けるため、記号表記のみとする。内容分かりづらい点はご容赦を) 両者とも、日本では殆ど誰でも知っているレベルの有…

「当事者の訴え」を翻訳的に伝える「現代アート」

筆者は最近、「現代アートとは?」という個人的問いを持って、たまに美術館などを巡ったりしている。 その解の一端として、「当事者の訴え(または社会・政治問題)の翻訳的表現」というものがある。 先の記事で、筆者は、「フェミニズム・男性学に対して中…

フェミニズム・男性学に対して「中立」

当ブログのIDは、femidanとしている。 「フェミ男」すなわち、「フェミニズム・男性学」から取ったものだ。 当然ながら、それらの知見への興味から取ったものに他ならない。 その一方で、では、「フェミニズムや男性学に対して、どのようなスタンスを取りた…

「セックスポジティブ」という視点

最近、chatGPTにそうした質問ばかりしていたら笑、すっかり馴染みになったのが、「セックスポジティブ」という用語だ。 無論、まだ概念を正確に理解している訳ではないので、ご注意&ご容赦を。 (詳しい方いたら、ツッコミや解説いただければ歓迎します) …

【自己責任論への応答】ハイハイ、無能ですいませんでした👅

筆者らの世代は、「構造改革の申し子」「自己責任論の申し子」世代といっても過言ではない。 「自己責任論」というのは、今なお、日本社会や政治の公的な言説や政策としても、極めて根強く遺った考え方であると感じる。 筆者自身も、100%ではないが、その考…

泥船業界と若手社員脱出

取引先の、割と気の利く営業の若手社員がいたのだが、先月いっぱいで退職した。関連だが別業界に転職するという。 しかも、人件費高騰のあおりで欠員補充の見込みは当分なく、その上司が直接の担当になるという。 いい若者(というより取引先では唯一のまと…

「無色透明」の自己…?

(長文注意) 厨二病全開みたいなタイトルになった。 昔、筆者は、学生時代に、大学生ととある著名政治家とのオープンな対話イベントのようなものに参加したことがある。 その時その場で、筆者の知り合いの、割とイケイケの学生団体活動の指導者が、「今の生…